私が信じられるのは目の前の事実だけということなのだろうか。「傘がない」 井上陽水
リリース:1972
作曲:井上陽水
作詞:井上陽水
歌手:井上陽水
都会では自殺する若者が増えている
今朝来た新聞の片隅に書いていた
だけども問題は今日の雨傘がない
※行かなくちゃ君に逢いに行かなくちゃ
君の町に行かなくちゃ雨にぬれ
冷たい雨が今日は心に浸みる
君のこと以外は考えられなくなる
それはいい事だろう?
テレビでは我が国の将来の問題を
誰かが深刻な顔をしてしゃべっている
だけども問題は今日の雨 傘がない
行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
君の家に行かなくちゃ雨にぬれ
つめたい雨が僕の目の中に降る
君のこと以外は何も見えなくなる
それはいい事だろう?
※くりかえし
行かなくちゃ君に逢いに行かなくちゃ
君の家に行かなくちゃ雨の中を
行かなくちゃ君に逢いに行かなくちゃ
雨にぬれて行かなくちゃ 傘がない
この歌は共感する部分がけっこうある。
TVという電子紙芝居では自殺する若者が増えているということを言っているけど
結局自分にとって重要なのは彼女に会いに行くのに傘がないということ。
人の命が大切だとマスコミでは騒いでいるのだけど、そのニュースは自分の目で確かめたものではなく自分が信じられる事実は彼女に会いに行くための傘がない事実。
事実なんてどれが正確かなんてわからない。
自分の目で確かめられたものしか信じることができない。
そんな社会は1972年と2015年どちらも変わらないようである。